COTO TECHNOLOGYについて

Coto Technologyは米国ロードアイランド州のノースキングスタウンに本社とリレーの開発研究所をおき、コイル巻線やリードリレーをはじめガラス管リードスイッチ、半導体リレー、TMR技術をベースにした磁気センサーなどの分野で製品の品質、開発力において業界をけん引する企業へと成長してきました。

Coto Technologyのリードリレーとスイッチの製造拠点はメキシコのメキシカリにあります。Cotoは1917年にロードアイランド州のプロビデンスで巻線コイルの設計、製造に特化したCoto Coilとして創業しました。1960年代中頃には巻線コイルにリードスイッチを組み込んだリードリレーを導入することで製品の幅を広げてきました。1970年には業界で初めて特許を取得した低温EMF型リードリレーの開発で一躍トップメーカとして名乗りを上げました。さらに1983年には表面実装タイプのリードリレーを業界で初めて導入し、1994年には世界最小のSMD型リードリレーを発表しました。2001年には、これも業界で初めて特許を取得した8GHz以上のパフォーマンスを有するリードリレーを開発し、2010年には本社とリレーの開発研究所をノースキングスタウンに移し、そこで将来につながる小型信号スイッチの開発に専念できるようになりました。Cotoは今後急速に増えてくる高速シリアルデータ通信、シグナルインテグリティ、周波数の広帯域化や高い周波数への需要にも応える体制を整えています。2014年には応用範囲の広い半導体リレー、CotoMOS®を発表し、2016年にはTMR技術をベースにした革新的なRedRock磁気センサーとスイッチのシリーズを発表しました。

Cotoは今日、リレー、スイッチ、センサーの製造に特化して、小型スイッチを使用した自動試験機、データ処理、計器類、プロセス制御、通信、医療、セキュリティの分野に製品を導入して世界的な市場をリードしています。

パッケージサイズやピン配列、ユーザ独自のコイル及び遮蔽コイル、多極構成などカスタム需要が増えてきています。Cotoのリレーは6アンペアまで対応できるようになっています。なお10-15KVのスイッチングに対しては4アンペアまで対応可能です。リードリレー業界の中でも最も厳しい電気的テスト基準に準拠していることが認められております。生産効率を向上させ、市場へのスピーディな対応を実現し、製造能力を高めるためにメキシコの工場の自動化をさらに進める投資を行い、製造能力を刷新しました。人間工学的な作業環境を取り入れた製造工程、完全自動化した巻線機器やワイヤー終端機、モールディング、レーザーマーキングなどの導入により効率が上がり、同時に品質レベルも向上しました。またラーニングセンターを設置し、社員に教育を受ける機会を提供し、職能スキルの向上を図り、現場のオペレータとしての検定証を交付してきました。

Cotoは工場の現場から会社トップのオフィスにいたるまで品質に対する強いこだわりをもっており、世界トップクラスの製品を出荷しています。 ISO 9001-2015の認証を受けており、さらにCotoの環境方針は生産工程が環境に与える影響を削減するという国際的な基準にしたがって管理されています。Coto製品はすべてRoHSの規定に準拠しています。

製品開発計画や継続的業務改善を進めるために社内横断的な組織を作り構造的な問題解決を推進しています。この社内組織に外部の意見を積極的に取り入れて、市場のニーズにマッチした製品を生み出してきました。 製造管理方式は統計的品質管理方式(Statistical Process Control:SPC)を通して確立されており、故障モード影響解析(failure mode and effect analysis:FMEA’s), 生産部品承認プロセス(production part approval process:PPAP’s)およびゼロ・アクセプタンス・サンプリング(MIL規格)などの品質管理手法は重要なパラメータの分析やモニタリングに継続的に使用されています。 Cotoの品質に対する理念は小信号のスイッチング市場において世界的な名声を勝ち取る要因となっています。

Cotoはリードリレーのメーカの中では最先端の信頼性試験装置をもっており、出荷前に100%の製品を検査して品質確認を実施しています。リレー製品には独自の“System 320” Parametric Testerを使って業界最高水準のテストを実施しています。 System 320はリレーに関する20項目をテストする能力があり、結果をすべてのリレーに関して記録しており、 データはヒストグラム形式のグラフか、個別の試験結果レポート、あるいはパレート不良解析レポートの形で取り出すことができます。 テスト結果はリアルタイムでネットワークを通して品質統計データとしてアクセスすることができます。Cotoではリレー製品の性能分析と継続的な品質改善を進めており、特にパレートスタイルのグラフを使用して問題個所の早期特定を可能にしております。

スイッチの製造工程全体においては不良ゼロ・アクセプタンスの方針を採用しており、メッキ、拡散、スパッタ、シーリング、成形などの工程を経た後、機械的および化学的性能が設計通りの仕様になっているか検査します。生産されたスイッチは出荷前に感動値と接触抵抗が全数検査されます。

ライフテストラボではリレーに大小の電圧、電流の負荷テストを10億回までを行っており、リアクタンス負荷からのサージ電流の影響も含まれています。不良データはワイブル分布を使用して分析され、正確なMCBF(平均故障間隔:mean cycles before failure)を予測して、確実なライフの限界を見極めます。またスイープ周波数ライフテスターを使ってリードスイッチのブレード振動を細かく測定し、接触抵抗の長期にわたる影響を検査しています。

さらに高度なテストとしてはスイッチの機密破壊を検知するため、パッシェンの接点間耐電圧のチェックとリードスイッチの接触抵抗を測る自動テスターも使っています。 さらに10 GHz より上のRFバンドパス向けのリレーの要求が多くなってきていることに対応するために高性能のデジタルオシロスコープも備えています。 Cotoの品質に対する方針、その他のドキュメント、各種認証をダウンロードしてご覧いただけます。

Cotoの改革に向けた方針は新しい製品を市場に提供すると同時に現状の製品を常に改良することです。新製品の開発は拡大する市場の要求に対応するために現在のニーズに応えるだけではなく、さらにその上を行く製品を作り出すことです。貴重な基板上のスペースのための小型化に向けた改良、バンドパスフィルターを入れたRF性能の向上、品質を落とさない生産性の向上とコストの削減など、様々な課題に取り組むためにCotoは最先端の小信号技術に向き合っています。

製品開発や設計革新に関するCotoの戦略には重要な要素があります。その中心にあるのは市場の要望を直接聞くことです。これは非常に新しい取組みで、ユーザの声を設計に反映させる機会になっています。

 

 

さらに社内の分野の異なる横断的組織が製品開発のプロセスに重要な才能、アイデア、多様性をもたらしてくれています。その結果、Cotoは問題解決に必要な技術に対する知識、理解と市場を中心としたアプローチのための方策の両方をもつことになっております。

 

 

 

 

 

現在Cotoの在庫状況は24時間、代理店を通してチェックできるようになっています。

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